「恋愛したい気持ちはあるけど、私なんかが…」
「もう年齢的に…」
「傷つくのが怖いし、もう恋愛には向いてないかも」
そんなふうに、自分の中にある“恋愛したい気持ち”に、どこか蓋をしていませんか?
私のもとにもよく、「恋愛をしたいけれど、自信がありません」という声が届きます。
自信がない。だから動けない。でも動かないから、もっと自信がなくなる。そんな“無限ループ”にはまってしまって、気がつけば年だけ重ねてしまったような気がして、ますます自信をなくす…。
そんなあなたに今日は、「自信ってどうやってつければいいのか?」という、シンプルだけどすごく大切な話をお届けしたいと思います。
自信が「0」の人は、どうしたらいいの?
「自信をつけよう」「自分を好きになろう」って言葉をよく見かけませんか?
でもそれって、言うほど簡単なことではありません。もし本当に自信が「0」だったとしたら、どうやって“1”をつくればいいのでしょう?
だって考えてみてください。旧石器時代ならまだしも、現代に生きる私たちが、何かを完全に0から1を生み出すことなんてあるのでしょうか。どんな画期的なアイディアだって、所詮は良くて二番煎じといったところでしょう。
「自分を好きになろう」って簡単に言っているような“100の自信を持っている人”は、もともと1の自信があって、そこから少しずつ育てていったのかもしれません。でもその“最初の1”がない場合、どうやってスタートすればいいのでしょう?
答えはとてもシンプル。
「誰かから“1”の自信をもらう」ことです。
あなたが自分でつくれないのなら、最初の1は、誰かからもらえばいいんです。
自信は、渡し合って育てていくもの
私たちはつい、「自信は自分で作り出すもの、自分で育てるもの」と思いがちです。でも実は、“誰かからもらって、誰かと一緒に育てていけばいい”んです。
たとえば、あなたが昔誰かに褒められた言葉。
「その服、すごく似合ってるね」
「あなたの笑い方、素敵だなって思う」
「話してると安心するよ」
こんな言葉たちが、あなたの中の“1”になることがあります。その1を受け取って、自分の中で「私にもいいところあるのかも…」と少し信じてみる。それが、自信のはじまりなんです。
そこら中にある自信のタネ
「でも、そんなふうに褒めてくれる人なんていないよ…」そう思う方もいらっしゃるかもしれません。でもね、もらう方法は“言葉”だけではありません。
誰かがあなたの話を真剣に聞いてくれたとき。ちょっとした気遣いに「ありがとう」と言ってくれたとき。SNSで「いいね」を押してもらえたときだって、立派な“もらい物”です。
自信って、「自分って価値あるかも」「大切にされてもいいかも」と思える小さな経験の積み重ねで気づけるようになります。だから、もし今あなたの中の自信が「0」なのだとしたら、無理して自分で作ろうとしなくていいんです。
まずは、“もらうこと”を、自分に許してあげてください。
小さな“1”を大切にする生き方
もらった「1」の自信は、とてもか細いものかもしれません。
すぐに消えちゃいそうな、弱々しい火のようなもの。でもその火を、自分の手で消さないでいてほしいんです。
「どうせお世辞でしょ」
「たまたまだよね」
「本気で言ってないよね」
こうやってせっかくもらった“1”を、自分で消してしまう人って、意外と多いんですよ。
でもね、自信って「自分を信じる」って書きますよね。だからまずは、自分の中に“その言葉ちょっと信じてみようかな”という小さな種を育ててみることが大切なんです。
恋愛とは、「一緒に自信を育てていく」もの
恋愛って、どこか「完成された人同士がするもの」と思われがちです。
「自立していて、自信があって、自己肯定感が高くて…」
そんな“理想の自分”になってからじゃないと、恋愛はできない。そう思っていませんか?
でも本当は逆なんです。恋愛とは、「一緒に自信を育てていくプロセス」でもあります。
誰かと出会い、その人の言葉に励まされたり、ダメな自分を見せあって笑いあったり、頼りあったりする中で、少しずつ「私でも愛されていいんだ」って思えるようになっていくんです。
だから、今の“自信がない自分”を、責める必要はありません。
むしろその状態から始める恋愛は、とても尊いものです。だって、一緒に育っていけるから。
自信がないあなたのままで、恋愛していい
自信がある人が恋愛するんじゃない。恋愛するから、自信がついていくんです。自信って、持って生まれるものではなくて、他者との関わりの中で育まれていくもの。
誰かの言葉やまなざしを受け取りながら、
「私って、こういう一面もあるんだ」
「こんな私でも愛されるんだ」
「その言葉嬉しいな」
そんなふうに、自分を再発見していくプロセスが恋愛です。
だから、あなたが今「自信がない」と思っているその状態は、恋愛をスタートさせるにはちょうどいい場所なのかもしれません。
100まで一緒に育てていける人と出会うために
最初の1の自信は、もしかしたら友人かもしれません。コーチやカウンセラーかもしれません。あるいは、あなたの言葉に反応してくれたSNSのフォロワーかもしれません。
その1を誰かが2にしてくれて、2が3になって、5になって、10になって…。いつかあなた自身が、誰かの“1”を支える人になる日も来るかもしれません。
そして最終的に、一緒に100まで育てていけるパートナーと出会えたなら、それはもう最高ですよね。その人は、あなたの自信を押し上げるだけでなく、あなた自身もまた、その人の自信を支える存在になります。
それこそが、恋愛の本質。誰かと“自信を育て合う関係”こそが、パートナーシップなのだと思います。
あなたの“1”を信じてあげてください
もし今、「自信がありません」と思っていたとしても、あなたの中には、必ず“1”になる何かが眠っています。
そして、それを“1”だと信じてくれる誰かが、この世界のどこかにいます。
だからどうか、恋愛を諦めないでください。
「自信がないからこそ、恋愛できる」
「自信がないからこそ、一緒に育て合える関係が築ける」
そんなふうに、自分の今の状態を“出発点”に変えていくことができます。
まずは、誰かから“1”をもらってみてください。もしかしたら、このブログの言葉が、あなたの中の“1”になるかもしれません。
そして、あなたの“1”が育っていった先に、自分自身をもっと好きになれて、一緒に100まで育てていける誰かと出会える日が来ることを、私は心から願っています。